アッシュグローブセメントにおけるSpotの活用事例

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アッシュグローブセメントにおけるSpotの活用事例

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CRH グループの一員である アッシュグローブセメントは、100 年近い歴史を持つ施設での現場検査において、Spot を活用し、効率と安全性の向上を図っています。

私たちがSpotに期待しているのは、スタッフによるデータ記録時間の短縮です。現在の課題は、夜間シフトや週末に予防保全や積極的なメンテナンスルーチンがなく、スタッフがデータの記録をすることに多くの時間を費やし、分析に割く時間が限られてしまっているということです。Spot が検査作業を代わりに担うことで、朝出社した時点で既にメンテナンス内容がレポーティングされていて、工場で何が起きたかを把握でき、必要に応じてすぐにトラブルに対応することができるようになります。

— アンディ・ホワイト(シアトル工場マネージャー)

導入の背景と期待される効果

ネルソン・マルティネス(信頼性エンジニア): 「Spot は、人間が到達しにくいエリアにも進入できます。我々のプロセスでは高温エリアなどリスクを伴う場所がありますが、Spot には既にさまざまなセンサーが搭載されており、人間では得られないデータを収集することができます。」

アンディ・ホワイト(シアトル工場マネージャー): 「アッシュグローブはアメリカ有数のセメントメーカーであり、100 年近くの歴史を持つ工場です。優秀なスタッフが揃っているため、彼らの時間を計測作業に費やすのではなく、より重要な業務に活用したいと考えています。」

マルティネス: 「私の日々の業務は、プロセス管理や数値の把握、そして設備がどのように機能しているかを確認することで成り立っています。これらの業務により、私たちが顧客に販売するために必要なセメントの生産を継続できるようにしているのです。」

ロクサナ・イオネスク(メンテナンスマネージャー): 「私たちは 24 時間 365 日の生産を維持するため、すべての設備を修理し、故障を未然に防ぐことを目指しています。私のチームは信頼性、電気、機械部門を統括し、設備のメンテナンスやトラブル予防に努めています。」

ケリー・アグリー(信頼性管理責任者): 「私たちは、突発的なシャットダウンを回避するため、振動解析、温度変化の傾向、コンピューターシステムからの運転データを分析しています。」

アンディ・ホワイト: 「そこで、経営チームで集まり、工場を次の世代へと進化させるために何ができるかを考えました。私たちはインターネットで調査を始め、他業界のベンチマーキングを行い、高度な計測機能を備えた四足歩行ロボットが存在することを知りました。ボストン・ダイナミクス社はモバイルロボット分野で世界をリードしている企業だったため、数ある企業の中から情報を探し出すことができました。その後、彼らと話をしてみたところ、まさに私たちにとって理想的な課題の解決方法を持っていることが分かったのです。」

イオネクス: 「今後Spotはたくさんの巡回運転をする予定です。 振動や空気漏れの状況、サーマルカメラによるデータの収集を行い、高温且つ、騒音により私たちの侵入が困難な場所で温度の測定などを手伝ってくれます。それらのデータにより、私たちは、メンテナンスの優先順位を決めることができるようになるのです。

ホワイト: 「私たちがSpotに期待しているのは、スタッフによるデータ記録時間の短縮です。現在の課題は、夜間シフトや週末に予防保全や積極的なメンテナンスルーチンがなく、スタッフがデータの記録をすることに多くの時間を費やし、分析に割く時間が限られてしまっているということです。Spot が検査作業を代わりに担うことで、朝出社した時点で既にメンテナンス内容がレポーティングされ、工場で何が起きたかを把握し、必要に応じてすぐにトラブルに対応できるようになります。」

イオネクス: 「Spotが展開された今、私たちはあらゆる場所でさらに多くの点検を追加しています。」

ホワイト: 私たちが工場の信頼性を向上させることができるようになれば、自動的に投資対効果(ROI)を生み出すことができ、電力消費や、エネルギーの消費を減らすことも可能になります。また、自社で働く人々の時間を開放し、より高度なスキルを身につけさせ、より多くのデータの分析に時間を使うことができます。これらのことからも、Spotには大きな投資価値があると確信しています。

イオネクス: 私たちはより、従業員が時間を最適に活用できることを確実にしていきたいのです。その上で、Spotはチームにとって非常に貴重な資産です。Spotは昼夜を問わずデータを集め、情報を提供し、設備の監視を補助してくれます。

ホワイト: CRHは非常に先進的な考えを持っていて、従業員が、会社を将来に向けて発展させるための素晴らしいアイデアをたくさん持っていることもよく理解しています。そこで、様々なアイデアが社内から出ることを支援するために、イノベーション基金が設立されました。私たちがCRHによるイノベーション基金から、資金を獲得することができたことを知った時、皆とても喜び、モチベーションも向上しました。誰もが、工場でSpotを見ることや一緒に働くことを楽しみにしています。これらの経験は、工場全体にとって素晴らしいものとなるでしょう。

私たちは、まだまだSpotに対して試したいアイデアがたくさんあります。イノベーション基金の目的の一つは、Spotの拡張性です。したがって、Spotがシアトル工場で成功すれば、アメリカ国内の他の12の工場にも展開することができると言えるのです。」

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