ミシュランにおけるSpotの活用事例

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ミシュランにおけるSpotの活用事例

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Spotを導入したことで、ミシュランでは単調な点検作業をロボットに任せ、信頼性管理チームが、メンテナンスの計画や実行により積極的に取り組めるようになりました。

「Spotは私たちのメンテナンスチームの一員です。将来的には、より多くのSpotを導入し、点検作業をさらに効率化し、ここUS5で企業全体の生産性向上を目指します。」

— ライアン・バーンズ(信頼性管理チームエンジニア)

  • ・7種類の点検ミッション
  • ・1回のミッションで約700の設備を点検
  • ・72件の作業指示を発行

導入の背景と期待される効果

ウェイン・ペンダー

「私の名前は、ウェイン・ペンダーです。サウスカロライナ州レキシントンのUS5で、技術メソッドと信頼性管理マネージャをしています。ミシュラン社の乗用車と小型トラックのタイヤ部門です。」

「ミシュランでは、未来を創造するための取り組みを行っています。そして、未来を象徴する存在として、モバイルロボットに勝るものはないでしょう。」

ライアン・バーンズ

「ライアン・バーンズです。私は、信頼性・技術部門で働いています。私たちは、工場のすべての設備が最適な状態で稼働するよう管理しています。」

バーンズ:「設備の故障は生産量に影響を与えるため、未然に故障を防ぐことが必要です。故障を予測し、計画的に修理作業を実施できれば、突発的な故障を防ぐことができ、企業として、またタイヤメーカーとしての生産量を向上させることが可能になります。」

ペンダー:「Spotが届いた時は、まるでクリスマスの子供のようにわくわくしました。トレーニングが待ちきれず箱から取り出して、すぐに電源を入れて動かし始めたんです。その後、現地でトレーニングを受け、戻ってきた週にライアンがミッションのプログラムを開始しました。」

バーンズ:「最初に導入したのはTV(タイヤ検査)エリアでした。私は元々そのエリアで技術者として働いていたので、設備にも詳しかったんです。タブレットを使ってSpotをそのエリアまで操作して、もともと点検していた設備だけでなく、点検していなかった場所にも連れて行きました。故障を事前に察知し、異常を早期に検出できるようにするためです。現在、7つのミッションを設定し、約350箇所を点検しています。対象設備は約700に及びます。」

「ボストン・ダイナミクス社で行われたトレーニングではOrbit とOrbitの仕組みについて学びました。OrbitはSpot を管理する脳のようなもので、Spot用のソフトウェアとなっています。サーバー上ですべてのデータを抽出、分析、分類し、またミッションのスケジュール設定や、ユーザーごとのアクセス権の付与をすることができます。

具体的な活用法としては、モーターの温度データを時系列で確認できるので、正常な状態を把握した上で、アラームを発生させる必要がある閾値を、設定することができます。設定した温度を超えた場合、問題が発生していると判断をしてくれるので、技術者を派遣して、実際に異常が発生しているかを検証することができるのです。このおかげで、修理の計画を立てやすくなり、ダウンタイムを減らし、生産性の向上につなげることができています。

Spotのおかげで人が行っていた単調な作業がなくなり、技術者は問題を解決するための計画やスケジュールを立てる時間を増やすことができるようになりました。」

ペンダー:「Spotが故障の兆候を早期に発見することで、計画的なメンテナンスが可能になり、突発的な設備故障や生産ラインの停止を防ぐことが可能です。現在までに、Spotを活用して72件の作業指示を発行しました。」

バーンズ:「Spotは、モーターの冷却ファンの不具合による熱異常の問題をいくつか発見し、私たちはそれを特定して修理を行いました。さらにエネルギーロスを削減したいと思っていたシステムにおいて、66件のエアリークを報告しています。」

ペンダー:「私たちは、Spotが未来であると考えていて、願わくば、北米のすべての施設にSpotを導入したいと考えています。また、US5の規模の施設では、実際に必要な作業をこなすために、まるでドッグパウンドのように複数のSpotが工場内を動き回る未来が待っているかもしれません。」

バーンズ:「Spotの導入を進めるにあたり、私たちが目指しているのは、すでにボストン・ダイナミクス社のチームと共に実施しているミッションをさらに改善することです。彼らに協力してもらい、まずはボイラー室内でのミッションを設定し、そこから工場全体へと展開を進めていきたいと考えています。Spotは私たちのメンテナンスチームの一員です。将来的には、より多くのSpotを導入し、点検業務を強化し、ここUS5で企業全体の生産性向上を目指していきたいと思います。」

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